壺中夢

壺中夢プロフィール

私は壺中夢と申します。

私は4人姉弟の真ん中で生まれましたので、生まれながらにして[自由]という権利のような資格を天から授かった幸せ者です。

親や周囲の人達の耳目は長女の姉であったり、待望の男子の弟であって、私に注目する、私の名前を憶えている、私の居場所を心配するなど存外で愛情の拘束や束縛から解放され常に思索に耽る楽しみを謳歌してきました。

自由の取得により重しのない状態で根っこを持たず宙ぶらりんで好き勝手に室内の隅っこでジーっと人々を俯瞰し観察を楽しんで来た結果が作品化し「部屋シリーズ」へと繋がるのは自然の成り行きでした。

一ヶ所に座って見渡していますと動きまわる人々の心理まで読み取れるものです。人間を越えた「気」の流れさえ掴める事も増えていきました。

身体の成長は物理的に足されていきますが子供時代言葉を知らず表現力がなかっただけでこの世に生を受けて以来身体の中味の感性は一定だと感じています。

成長したと目に見えている部分は後天的に知識が増えたに過ぎず、生前から現代まで小さな点として各自に持たされた「核」は一定なのです。

あなたが青で私が赤でというゆるぎない「核」に悩まされながらも子供時代と変わらぬ中味の私がいます。

しかし所詮凡人の私ですから天才人のように赤にだけ向き合っていることにくたびれて、赤に白を混ぜてピンクにして怠けたり、他人の青を羨望したり、果ては自由から逃避する自分を嫌悪したり、亢と鬱を繰り返しながらのト・ホ・ホの日々でもあります。