壺中夢の47人のおんなたち

輝ける
47人のおんなたち

香川県壺井栄(1899~1967)香川県小豆島町出身 小説家

芸術選奨文部大臣賞受賞、新潮文芸賞受賞、児童文学賞受賞、女流文学者賞受賞、他

壺井栄の生地である香川県の小豆島を背景にして生まれた「二十四の瞳」の執筆は第二次世界大戦の終結から7年後、1952年、一人の教師と生徒たちの苦難と悲劇をテーマに発表しています。
2年後木下恵介監督、高峰秀子主演で映画化され小豆島の名を全国に知らしめました。

あらすじ:1928年(昭和3年)、新任の女教師の大石先生は小豆島に赴任し12人の子どもたちを受け持ちます。田舎の古い慣習の中で苦労しながら良い先生になろうとする大石先生。子どもたちのいたずらで骨折、長期間学校を休む、先生に会いたい一心で遠い道のりを泣きながらお見舞いにくる田舎の純粋な子どもたち、軍国主義が色濃くなり、学校に来なくなる子どもが増えていく、軍国教育に抵抗して退職する大石先生、男の子は半数戦死、周りの親兄弟も死んでいく、戦争が終わり教室で子どもの名前を読み上げながら泣く大石先生、失明している子がみんな生きていた時の写真を指差しながら返事をするシーン……。

全国民が泣きながら見た「二十四の瞳」の映画は黒澤明監督の「七人の侍」を抑えてその年のベストワンでした。

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