壺中夢の47人のおんなたち

輝ける
47人のおんなたち

滋賀県志村ふくみ(1924〜)滋賀県近江八幡市出身 染織家

人間国宝、文化勲章受賞、重要文化財保持者、紫綬褒章受賞、大佛次郎賞受賞、他

人間国宝・染織家志村ふくみにより独自の方法で開拓した織物は芸術の域に高めた作品群となっています。それらが植物染料で染めた絹の紬糸で織られていることが最大の特徴です。縦糸は伝統であることを前面に出し横糸は自由自在に絡めて遊ぶという織り方だそうです。
例えばピンクは桜の木の皮からとるのだが花が咲く前の皮にするか咲いた後の皮にするかとか、蘇芳の赤は媒染によって生娘の赤、人妻の赤と違いを楽しんで織るという。
色と色をつなぐという白を隠しながら愛しみを出したり、破調の美で調子壊して新鮮さを醸し出したり楽しんでいるそうです。美しいものをつくるのではなく、つくられたものが美しくなる過程を学ぶのが志村ふくみ流だという。
命ある植物の精力をいただきながら91才、謙虚です。

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